ETN

Ashiya, Hyogo/Jul. 2016
 店を出すなら勝負したい。そう言って前の仕事場を辞めてから約1年。見て廻ったテナントの資料でファイルがちょうど一冊目を終えようとした時、二本の東西の主要な幹線道路に挟まれた落ち着いた場所の情報がまわってきた。
パリの誰もが知るパティスリーから日本に戻りさらに其処で15年。ようやく自らの店を持つことに。店の名「PATISSERIE étonné (パティスリー エトネ)」は、フランス語で「驚き」を意味するが、其処はシェフのセンスか。店の名を聞かれた時の応えに掛けている。
 ミョゾティスというフランスと伝統色を店のイメージカラーとし、パーティションに美味しさを表した真鍮のオブジェを板金屋さんに作ってもらい、焼き菓子のディスプレー棚には、ケーキの断面をイメージし造園屋さんに土を固めて作ってもらい、ロゴマークには店の名の発音を波形で表している。様々な人を巻き込み店を作り上げていく様は、あっと驚く食材を組み合わせルセットを組み立てていくシェフの得意技なのかと聞けば、えっとね、それは・・・・と。
Photography:S.Yamashita

PATISSERIE étonné パティスリー エトネ
芦屋市大桝町5-21

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