DTU

Awaji, Hyogo/Jul. 2019
 秋の終わりのすっかり日が短くなった午後3時過ぎに銀色のボルボのステーションワゴンに初めて事務所にやって来たその日に乗せられて、夙川の上流の崖の下の敷地を一緒に見に行ったのは、今でもよく覚えている。もうかれこれ20年近く前のことなのに。その後、一緒に海外へ旅をし、その時間を活かして彼らの自宅を設計し、事業展開する路面店を設計し、商品を展示する国際見本市の会場も・・・・。彼らとは、もう随分と長い付き合いになる。そして今回も紆余曲折の末ここにたどり着いた。
敷地は、神戸から車で1時間ほど、少し鄙びた水平線をゆっくり船が往来する500坪ほどの土地。ここに週末過ごすための施設を作る壮大な計画がある。そして先ずは、その先陣を切って小さな、ほんの4坪ほどの小さな小屋を作ることに。この小屋の製作にも出来るだけ関わりたいということで20日間の工期を毎日施工者と共に、雨の日も風の日も現地へ足を運び骨格が出来上がった建物は、施工者の手を離れ今は彼らのライフワークとして着々と進化し続けている。
まさにこの方法で全てが決まっていった。
Photography:S.Yamashita

bottega di gusto ciao mami ボッテガディグスト チャオマミ
西宮市上甲子園3-6-11
0798-41-6370

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