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Kobe, Hyogo/Sep. 2024
数年前にHPを刷新した際に問い合わせフォームを導入している。本来その動作確認を刷新した時点でしていおくべきだったのだが、なぜかそれを失念してしまっていた。失念してしまうと何かの切っ掛けがない限りそれを思い出すことは出来ない。「問い合わせをしているのですが・・・届いていますか?」問い合わせフォームが上手く機能していないことをその電話で知った。
建物は、事務所から車で30分の六甲山頂にある元テレビ局の保養所。A1サイズの竣工図には、大手ゼネコン設計部がこれでもかと言うほど大量の図面とスケッチを描いている。この建物への力の入れようが手に取るようにわかる。しかし、その建物も時代と共に用途が変わり主要な設備が変わり、それに伴い間取りや使い勝手が気になるようになった。使い勝手を良くし細かい要望をヒアリングし元ガス庫だったスペースも室内として取り込み日常に彩りを添えることができたと思う。
ヒアリングを重ねていた時は暑い夏が目の前に見え始めた頃、工事を行なっていた真夏の頃は涼しい山の中で過ごし、少し早い山に訪れる秋の気配と共に引渡しを行なった。わずか事務所から30分の場所なのに、四季の移ろひ感がこれほど違うとは思わなかった。
Photography:S.Yamashita