建築事務所,設計事務所,建築設計事務所,関西,神戸,西宮,アトリエ・フィッシュ,atelierFISH,住宅,店舗,デザイン,リフォーム,クリニック,動物病院,建築家,リフォーム,リノベーション,

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Early Spring/2003

 神戸には、六甲山に向かって上がっていく道が何本もある。その中の1本の道の突き当たりに計画地はある。北側隣地は、六甲の山。南は神戸港を含め大阪湾を一望できる155坪の土地。ここに家族4人+大型犬が暮らす平家(一部ロフト)を計画。家族は大きな一つ屋根の下で暮らす。個室は無い。

19/Jul./2003

 縄張りのある敷地にテントを貼り、神主さんを呼んでの地鎮祭。家族4人+犬、設計者、施工者が出席。こういう事には、こだわるクライアントWさん。「降神の儀」では、山から何か出て来そうな気配。御盆までにどこ迄進めるかがこれからの段取りに係わる。

02/Aug./2003

 長かった梅雨も漸く明け、いよいよ現場での作業が始まる。ちょうど梅雨の間をプレカット工場で作業に充てたのは、正解。再度現場で縄張りを確認し、全体のレベルを測定し掘削の工程に入る。

04/Aug./2003

 今日も晴天。いよいよベタ基礎の掘削開始。地業は、敷地が広い為比較的施工しやすい。ちょうど南側道路挟んでの敷地で立て方を行っている。その為、その道路を使っての工事工程は、調整が必要。

06/Aug./2003

 クライアントの一家とプレカット工場の見学。柱、梁、それから大工さんの手加工について説明を受ける。ふだん目にする事のない光景。機械の正確さ、ゴミの少なさに皆一様に驚き。素朴な疑問に丁寧に教えてもらう。子供より大人の方が関心度が高かった様。

11/Aug./2003

 地盤を掘り、断熱材、防湿シートを敷き、基礎配筋。ベタ基礎の基礎は、多少コンクリートの量は増えるが、トータルのコストは割安。一部平家のコンクリート打放し部分の鉄筋も立ち上げあっている。埋設する設備、電機の配管も終わっている。明日基礎コンクリート打設予定。天候が心配。

12/Aug./2003

 小雨が降っていた為1時間遅れでコンクリート打設開始。暗天の中ポンプ車無しで28立米。4時間で終了。コテ均しの後雨が心配なのでシートにて養生。御盆休み開けの17日から作業再会予定。

20/Aug./2003

 浴室廻りのコンクリート平家部分のコンクリート打設。全部で2.5立米。ポンプ車を使わずユンボのバケツで運んで入れる。これは、工務店のアイディア。この平家部分に2階の梁を掛け全体の構造を構成する。壁の立ち上がり精度を要求される。

26/Aug./2003

 コンクリート打設部分の型枠を取り外し、建物周囲の地盤のレベルを整えた。上棟の日を来月の2日に設定し逆算し今月末から木工事を始める予定。ここ数日の雨がコンクリートの湿潤養生に有効。アンカーボルトの錆が付かないようにビニールで養生中。

01/Sep./2003

 土台をアンカーボルトにセットしていく。プレカットしてある土台は、寸分の狂いもなく組み合わさっていく。現場で施工したアンカーボルトの精度が悪い所は、その場でどんどん直していく。足場を組み明日の建て方に備える。

AM/02/Sep./2003

 プレカットされている材木をクレーンと人の力でどんどん組み上げていく。物凄いスピードで建物が組み上がっていく。これは、鉄筋コンクリート造では味わえない。昼前には、棟木が上がった。

PM/02/Sep./2003

 夕方西日が差す頃には、屋根の野地板を貼り終えた。簡単に上棟式を行う。無事に上棟した事とこれからの安全を祈願して。縄張りをしていた時の狭く感じた感覚が今は全く無い。家が出来ていく実感がクライアントにもどんどん湧いている様だ。

05/Sep./2003

 屋根の野地板の上に防水のルーフィングを張っていく。4寸勾配の屋根が3方向に向いている。折れ曲がった部分が谷となり登り張りがその谷木に掛かる。魚の骨か葉の葉脈の様。単純な形態の裏には、複雑な仕組みが隠れている。

09/Sep./2003

 定例会議が遅くまで続く。9月に入り日が暮れるのがどんどん早くなっていく。日中の日射しは、野地板で防げるが・・・。1階と2階の筋交いがほぼ入れ終えた。大工さんも会議に出席し、質議にどんどん答えていく。

15/Sep./2003

 建物外周に透湿防水シートをはり巡らせる。これは、柱間に充填する断熱材に発生する結露を逃がし、外部からの雨の侵入を防ぐためのもの。建物内は、半透明のシートから指す光で不思議な感じがする。

30/Sep./2003

 透湿防水シートの上に胴縁を打ち、その外側にコンパネを貼る。この建物は、筋交いで建物の剛性を確保している為、構造用合板よりも耐水性の高いコンパネを採用。外壁の仕上げが上下で2種類ある為、途中水切りが入る。板金工事と大工工事の調整が重要。

09/Oct./2003

 屋根が谷になっている部分の板金が葺き終わる。立てはぜが総ての屋根に連続していく。その金属屋根が壁に垂れ壁の一部を覆う。天から銀色の薄い布が降って来たように建物を覆う。

14/Oct./2003

 葺き終わった屋根を雨が流れて行く。非常に綺麗に葺き終わっている。手作業での工程は、当然その職人の腕の後が残る。雨の流れる屋根は、本当に美しい。

15/Oct./2003

 敷地南側に受水槽置場の工事。敷地には、上水が届かない。なので、敷地内に受水層を設け、そこから建物内に水を送る。既存の擁壁を切り、新たにコンクリートでスペースを設け、そこに受水層を置く。

17/Oct./2003

 内部造作が着々と進んでいる。登梁の間に断熱材を入れ、プラスターボードを貼って行く。面が出来て行くと、全体空間が浮かび上がって来る。正面の大きな壁は、何か別の仕上を考えている。

21/Oct./2003

 正面の大きな壁面を残し、内部の床、壁、天井は、ほぼ出来上がる。構造の木を見せる部分、壁の木を見せる部分、コンクリート打放しの部分、異なった材料がようやくこの時点で取り合って来る。総べて最初の段階で計算済みの部分。

24/Oct./2003

 床暖房の温水パネルと断熱材、ワイヤーメッシュが敷き込み終わった。土足の床は、仕上がモルタル。その蓄熱容量活かした床暖房。立上がりは、多少遅いが「焼け石に水」の理論で一旦暖めるとさめにくい。山に近いこの計画地では、蓄熱式床暖房が効果的。

25/Oct./2003

 敷き込んだ床暖房の上に一旦モルタルを打つ。このモルタルは、床暖房を保護するもの。仕上は、また後程打つ。水が無いこの現場では、こういった工事種が非常に苦労する。近隣の方の協力あって成り立っている。

28/Oct./2003

 外壁の木の羽目板の施工が始まった。両面黒く塗装された板を下から順に張り上げて行く。1枚の板には、1列しかビスで留めない。板が湿気や乾燥で延び縮みしてもそれを吸収出来るようにしてある。

29/Oct./2003

 外壁の羽目板と同時に内部の意匠的な木部も施工。今回の計画建物は、土足の為エントランスに上框がない。上框が無いとだらだらと外と内が続いて来てしまう恐れがある。そこでエントランス部分には、ちょっと他とは違う設えを。

30/Oct./2003

 外壁の金属葺きの部分の施工も開始。屋根と同じ素材、ピッチの立てはぜ葺き。軒の無い開口部分には、大きな小庇。単調に成り勝ちな部分に変化を与えている。

05/Nov./2003

 建物内部の塗装が始まった。梁を黒色に染色、壁を少し柔らかな白色に。毎度毎度関心させられる養生の仕方と塗る順番の段取り。大きな空間に黒いラインが入ってピリーッとして来た。

07/Nov./2003

 外壁の板金がほぼ完了。建物全体の形は、ゼロから積み重ねてたのでは無く、10から6程度まで固まりを切り取って残った形である。切り取られた部分が、黒い木製羽目板になっている。

10/Nov./2003

 土足部分の床施工。白セメントに砂をまぜ、目地を切る。僅かに砂の紋が見える。やはり湿式の工事種は、味があって良い。職人も腕の見せ所。

12/Nov./2003

 エントランスに釣り下げる照明をクライアントが製作している。その骨組みが出来上がったので現場にて確認。空間のボリュームに負けないか。全長1.5mもある照明が出来上がる予定。

13/Nov./2003

 足場が解体され、建物が広い敷地にポッカリと浮かんでいる。南側の斜面下からも、金属の屋根と壁部分がクッキリと浮かんでる。

19/Nov./2003

 キッチンの検査。養生のブルーのシートが被っていてもこれだけの大きさが有ればかなりの迫力。今回のキッチンは、w=2500 d=900のアイランド型。ミーレの食器洗浄機がセンターに陣取る。

24/Nov./2003

 スチールワークで作った梯子や階段が取り付けられ、スチール扉と同様の深い緑色に塗られている。深い緑色は、木の壁と良くあう。製作ものが取り付けられて行くといよいよ最終段階と言う感じがする。

26/Nov./2003

 鉄の庇を建物と足下で固定する。何も仕上をしないので当然どんどん錆びて行く。庇から雨が垂れてこないように水返しが付いている。建物に固定する箇所は、玄関扉の枠の上。丁度金属の板金と木の羽目板との間。羽目板と玄関扉の枠との間に差し込む。

30/Nov./2003

 土足部分の白モルタルの上に硬化剤を塗布する。コスト削減で施主施工。じょうろで万遍無く床に散布し、1時間後に拭き取る。沢山塗布し過ぎると、拭き取るのも大変。自分の家に携わる事が大切。

01/Dec./2003

 役所、施主、設計の各検査が終了し目処がたった。現場に少しほっとした空気が漂う。この現場でも色々と新しい試みをし、色々な事を体験した。引渡し後直ぐに引越となる為、オープンハウスは、また後日になる予定。

02/Dec./2003

 再びクライアントの施工参加。アプローチのコンクリート平板を敷き並べる。基礎のコンクリートまでを工務店が行い、その上にセメントと砂をまぜた物を敷き平板を敷き並べて行く。根気さえ有ればできる作業。

03/Dec./2003

 いよいよ明日引渡し。ダイニングの大きな壁に切り取られた窓から見える、山はすっかり紅葉している。これから先ずーっと誰にも邪魔される事無くこの山を見続ける事ができる。色々な季節の移り変わりを見続ける事ができる。

04/Dec./2003

 引き渡し前に色々とこれまでの思いで話し。埋設された床暖房のコンクリートが暖かい。一旦これで工務店の工事は終わるが、家はどんどん変化して行く。特にこの家は、変化の余地を大いに残している。引き渡しの日は、ぽっかりと穴が開いた様な感じがいつもする。

12/Dec./2003

 引越が終わり少し落ち着いたので、増減の説明の後食事会。山の中にぽつんと建つ家には、カーテンも無く闇に包まれている。出来上がった家の感想を聞きながら楽しい時を過ごす。夜中まで。家は、人が暮らして初めて出来上がった感じがする。

11/Feb./2004

 竣工して2ヶ月が経ち色々な事が落ち着き、念願だった北側のレンガテラスの製作に。工務店の力を借りながら、少しずつ家族でレンガを積んで行く。半端もののレンガを半分に切ったこのレンガは、積むのは大変だが非常に味の有る仕上がりになりそうだ。

19/Jun./2004

 家を建てるときの大きな夢の一つだったプロ仕様の鉄板焼き器を購入。オリジナルキッチンに設けたガスコックから直接外管式の器具に接続。8ミリの厚い鉄板で焼かれたお好み焼き等々で夜中まで盛り上がる。ここに来るといつも食べ過ぎる。