建築事務所,設計事務所,建築設計事務所,関西,神戸,西宮,アトリエ・フィッシュ,atelierFISH,住宅,店舗,デザイン,リフォーム,クリニック,動物病院,建築家,リフォーム,リノベーション,

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Spring/2006

 震災後、都市計画で道路や公園が整備されたエリア。主要な国道から一本北に入っただけで騒然とした感じから随分と開放される。計画敷地は西側が公園。東側と北側が道路という角地。ここにアッパークラスの賃貸集合住宅を計画する。流通している不動産に抱いてた不満に対して、これまで集合住宅のリノベーションで試みてきた事を、今度は新築で行う。全18戸 8タイプ。

28/Mar./2007

 計画にほぼ1年。試行錯誤の末、ようやく着工。震災でも被害が大きかったエリア。基準を上回る数の杭を打ち込む。兎に角ものすごい数の杭。杭を置いておく場所もままならない。

05/Apr./2007

 杭を全て打ち終えた現場は、何もなかったかのようにひっそりとしている。土の表面にも当然杭は見えておらず、昨日までの現場の状態が嘘のようだ。

13/Apr./2007

 掘削が始まると本格的に工事が始まったと感じる。表面に見えていた土と明らかに違う色の土が出てくると、地球の中心に向かって進んでいると感じる。

26/Apr./2007

 掘削が終わり、杭がその頭をのぞかせ、捨てコンを打設し、基礎の配筋を行う。今行われている作業は、最終的には全て土の中に埋まってしまうモノ。

09/May/2007

 地中梁の鉄筋が縦横無尽に走っている。何の支えも無く空中に浮いている部分を見ているとインスタレーションのようにも見える。

17/May/2007

 半地下部分になるタイプの居室には、特殊なコンクリートを用意した。責任施工で行い、保証が出る。半地下から見えるとなりの公園の緑が、不思議な位置に展開する。

04/Jun./2007

 1階のスラブ配筋の施工中。年々複雑になるセキュリティー、年々高性能になるネット環境。すべて電気に頼っている。それらを配線するための配管が年々太く、多くなっている。それをどこにどのように配置するか。悩ましい問題。

12/Jun./2007

 1階の壁と柱の鉄筋だけが天に伸びている。型枠が建ち始まると途端に部屋らしくなっていくのだが、この状態だと何か前衛的な彫刻のように見える。廊下にさんさんと降り注ぐ太陽ももうしばらくの間だけ。

30/Jun./2007

 コンクリート打設後、一部型枠を外している。いつもこの瞬間がたまらない。特に暗闇から外部に出る階段が美しい。

07/Jul./2007

 2階壁配筋、型枠。非常に早いサイクルで次の階が進んでいる。1層が1ヶ月以内で立ち上がっていく。

13/Jul./2007

 別の現場(OKH)のテストピースかと思った。コンクリートは、型枠さえ出来ればどんなカタチでも造ることが出来る。綺麗に造るモノだ。

24/Jul./2007

 複雑に折れ曲がる階段。当然型枠も複雑になる。これから、複雑な型枠に複雑な配筋が行われる。

03/Aug./2007

 同じ現場の写真とは思えない。柔らかな緑の丘。半地下部分の部屋では、視線が公園の緑と同じ高さになる。とても不思議な光景。

06/Aug./2007

 最終的には、別々の部屋に分かれてしまう丸窓。部屋内から見ると別々だが、外からはもちろん3つ並んで見える。

21/Aug./2007

 1階のメインエントランス部分の型枠が脱型され、綺麗に清掃されている。1階から順に設備工事が始まっている。

28/Aug./2007

 1階では設備工事が始まっているのに、4階では床の配筋工事がまだ始まっていない。同じ建物の中で工事がラップする部分が大きくなってきた。

05/Sep./2007

 1階が大きく跳ね出しているため、それを引っ張る重要な鉄筋。薄壁の中に斜めの鉄筋が、各層とも配されている。

15/Sep./2007

 複雑に回りながら上がっていく階段。平面図上ではさほど難しいようには見えないが、実際は小さなピースを有する多角形で構成されている。

21/Sep./2007

 サッシの取り付けと額縁の取り付けが始まっている。見えている大部分の壁には、配線、配管があるだけ。大きな部分から進めるのではなく、小さな部分から進める。

27/Sep./2007

 最下階から見上げると、コンクリートの面が随分まとまって存在していることが分かる。既に下から順にサッシも取り付けられている。コンクリート表面の光沢が下から順に薄くなってきている。

11/Oct./2007

 ようやく最上階までのコンクリート型枠がすべて脱型された。遠くからもこの2つの丸い開口が見える。1/50の模型では、1年以上前にこの姿を確認している。残り2ヶ月。

16/Oct./2007

 玄関扉の設置。現場で作り上げるモノはほぼ終わり、工場で作られたモノを現場に運び込み、取り付けていく。そうなると現場は、一気に進んでいるように感じる。

31/Oct./2007

 断熱材が吹き付けられると、室内の音の響きと室内の色が変わる。プールの底にへばりついた時の感覚に少し似ている。淡い緑が醸し出すゆったりした雰囲気と相対する、現場のばたばた感がおかしい。

05/Nov./2007

 同じ服装をした人が大量に流れ込んできた。一気に現場が進む。スムーズに進めば良いのだが、問題が見つかるとその量も半端じゃない。

12/Nov./2007

 秋晴れの空の養生シート越しに、建物のアウトラインがうっすらと見える。もうすぐ足場解体。全容が明らかになる。現場周辺の駐車場は、何処も満車。

19/Nov./2007

 内部手摺り取り付け。バルコニーが無い掃き出し窓。あまり目にすることのない光景。両開きの窓を開けるとそこは、一気に・・・。

24/Nov./2007

 最上階のガラス張りの洗面浴室部分のフレームが出来上がった。この浴室からは、この眺めに近いモノが見える。この建物で一番苦労した部分の一つ。考え続ければ必ず結論は出るモノだ。

30/Nov./2007

 なんどとなく通っている現場で、こんなに綺麗な夕焼けを見たのは初めてかもしれない。出来上がった部屋には、もっと大きな夕焼けが入ってくる。

03/Dec./2007

 キッチンが搬入されている。床、壁、天井全ての面がまだ下地状態。どの面も仕上げの色が塗られていない中で、ボルドー色のキッチンが少し恥ずかしそうにしている。

05/Dec./2007

 廊下のタイルが一直線に並んでいる。テキスタイル調の大判のタイルが敷き詰められると、コンクリートの冷たさが消え、テキスタイルのぬくもりが感じられる。

12/Dec./2007

 足場が無くなった現場に近づくと、ちょっとした緊張感と照れくさい感覚が生まれる。昔の記憶が蘇るような、架空だったモノがいきなり現実になったような。何とも言えない緊張感と歓び。

15/Dec./2007

 悩みに悩んだ末にたどり着いた石。最後の最後まで結論が出なかった石。見たことのあるような見たことの無いような外壁に仕上がる。大判の石を下から順に貼っていく。

18/Dec./2007

 無骨なスチールの手摺りが取り付いている。この無骨な手摺りはL型のアングルで構成されており、そのアングルの内側には、LEDが配されている。計画当初、このLEDはまだ発表されていなかった。無骨なスチールのすきまから繊細な光が漏れる。

22/Dec./2007

 ここ数日、突貫工事が続いている。どの施工者の顔にも疲労の色と、伸びかけのひげが見える。今夜もまだまだ行くぜという勢いも、この寒さで大分衰える。関係各課の竣工検査が数日後に押し寄せてきている。

26/Dec./2007

 各室の照明器具がようやく点灯。細かい調整を行う。突貫工事が連続していたので一気に仕上がった感じがする。急に出来上がってしまっただけに名残惜しい。

08/Jan./2008

 竣工写真撮影の為、全室照明点灯。会社帰りの人たちも皆足を止めて眺めている。わざわざ遠回りして眺めていく人もいる。ようやく完成した。計画からほぼ2年。新たな試みがようやく一つの結果を導こうとしている。