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Sep./2007
 2006年の12月中旬、送り主は明らかに理系だと分かる文面のメールが届いた。そのメールには、改装の相談をしたいということ、現在の住まいのこと、新しく購入した住まいのこと、どうやって我々の事務所を知ったのかということが順序正しく書かれていた。そして最後に、いつといつが時間が取れるので1度伺いたいと書いてあった。
 2度目にクライアントが事務所を訪れた時に仕事の依頼を受けることになった。正確に記すと、仕事に対していくつかの質疑応答の後、「検討してお返事します」と言って事務所を後にしたが、ほんの数分後に再度事務所に戻って来られ、「設計をお願いします」と依頼を受けた。慎重派だ。
 その後、打ち合わせと同時に管理規約に基づく床の防音対策の件でもかなり慎重に計画を進めることになった。まとめ上げた計画は、当初の予算を大きく上回ったため、削れるモノは削り、削りたくないモノは削らず、少し時間はかかったが落ち着くところに落ち着いた。
 既存の壁付けキッチンを同じ位置でそのまま利用し、新たに設けた腰壁に小さなタイルを貼りアイランドキッチンに変更。キッチンのキャビネットのつまみ類は全て交換し、家全体で統一する。玄関の作り付けの下足箱本体は利用するが、扉は全て他の部屋と同じ色、素材に取り替えるなど。超スローボールと超剛速球を織り交ぜたような緩急激しい予算構成で全体を調整。
 朝顔の双葉のような色の本棚の書斎があったり、8月の夕方の東の空のような色の扉があったり。白色を基調とした家の中を回遊していると、壁や天井等に幾つか違う色を発見する。床の大部分は、セラミック塗装されたコルクタイルが貼られている。

 限られた予算で出来ることはもちろん限られている。何処にどれだけの予算をつぎ込むかは、クライアントと我々の価値観が合致することが重要だ。
 当初の予算を超えてしまったため、新しい家のために買いそろえようとしていた家具が引っ越しと同時には揃わなかった。しかし、後から出来ることと今しかできないこと。その見極め方も重要だ。
 「しばらくは、床に座って家族4人で食事をすることになりそうだ」と笑いながら話していたクライアントの言葉と、心地よい床で笑いながらごろごろ転がっていた子供たちがとても印象的だった。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

Dec./2006
 全く特徴のない元の設え。最大公約数を狙って販売するとこうなるのか・・・。