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Feb./2003 
 1960年代後半に建てられた鉄筋コンクリート造4階建ての賃貸アパートの改装。32平米の間取りは、和室6帖、和室3帖、台所と半間しかない便所、狭い浴室。阪神大震災では、全く何の被害もなく避難所として活用された建物。躯体はしっかりしている。しかし、周辺は震災の影響を受けほとんどの建物が建て替えられ、今は結果的に取り残された感じがある。震災後は新築物件に押されて、退出から入居までのブランクが空くようになってきた。この古びたイメージを一新する。

 この時代に建てられた集合住宅は、天井と床下に十分な懐がある。さらに1階なので、ある程度自由に水廻りを移動させることができる。ならば、たっぷりと光が入る、しかし窓からの景色はさほど期待できない場所に、あえて水廻りを移動させてみよう。水廻りが充実すると生活に活気が出てくる。シンプルな形にしたのは、出来るだけ借り手が自分のカラーに染められるように余白の部分を残している為だ。大切なのは、ここに住みたい、大切に使いたい、という思う動機付けだ。 
 床は、幼稚園で採用実績があるタフで取り替えにもさほど手間のかからない木のチップを固めたもの。収納の扉は、頬ずりしたくなるような柔らかい優しいフェルト。キッチンは、ステンレスでこの建物に合わせて特注してみた。古い賃貸アパートの場合、改装の予算が限られている。どうしても安価なキッチンになりがちだが、安価なキッチンは寿命が短く汚れが取りにくい。ならば、タフで清潔感のあるキッチンにしようと決断。ようやく再生し始めた。

  

   

Dec./2002 
 この色の壁のタイルと床のタイル、80センチ角の浴槽。この組み合わせが、まだこんなところに潜んでいたのか、と思える程最近見かけなくなった。

 浴室と同じ色のタイルと、くたびれたキッチン。「どうして丁寧に扱わないのだろう」と首をかしげる建物オーナー。「愛着が湧かないものは、丁寧に扱わないと思います、たぶん。」と答えた。