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Mar./2010
 午前中の飛行機で北海道千歳空港に降り立ち、そこからレンタカーを借りて一路北へ向かって雪のちらつく高速道路を少し慎重にハンドルを握った。暗くなってからチェックインした駅前のホテルで朝、目を覚ましカーテンを開けると、ここが釧路だったか少し前に訪れた松江だったかしばらく分からなかった。あまりにもその窓からの景色が似ていたからだ。いつの間にか、日本の駅前の風景の違いを見分けるのが難しくなってきている。一体いつ頃からか・・・

 歴史的な京都の街並みを保全するため、100年後も京都が京都であり続けるために、市街地のほぼ全域で建築物の高さやデザイン規制を強化する京都市の「新景観政策」が2007年9月より施行されている。この政策では、遠景、近景の2つの視点から建物の高さ制限にとどまらず建物の意匠に関わる色や形、例えば水平ラインを基調としたバルコニーの手すり、庇の設置を義務付け、さらに庇の出寸法や屋根の勾配に至るまで事細かく定められている。国土交通省の統計情報、建築着工統計調査報告によると2009年の1年間に建てられた日本全国の建築物のうち住居系が床面積割合で61%、工事費割合で63%を占め、そのうち集合住宅の割合が全国で60%、主要都市では70%も占めている。利益優先で考えられ建てられてきた集合住宅等がほとんどの都市の街並みを形成してきた。事業主にとって「新景観政策」は、コストアップに繋がる要因として敬遠されている。

 朝、目を覚ましカーテンを開けると、ここが京都だと分かるように、その街並みを形成しているという高い意識でバランスよく建物をデザインすることが肝要だ。