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Jan./2017
 2016年の最後の月、もうそろそろ大掃除も始めなきゃならないと思いながらも年の瀬の慌ただしさになかなか時間が取れないそんな貴重な1日をどっぷり取材に当ててくれた。利発な長男と少し人見知りの次男とが週末をゆっくり過ごすHさんが見守る中、すっかり葉の散った大木の下のデッキで遊ぶ姿は、カメラマンの心を捉えたようだ。
LiVES VOL91 掲載

  

  

Jun./2015
 早いもので建物が出来上がってからもう2年が経つ。家の周りにあった空き地には全て家が立ち並び、小学校へ入学したてだった長男坊は、真っ黒に日焼けし自分の部屋をすっかり基地に仕立て上げ、生まれたばかりだった次男坊は、家の中を自由に走り回っている。その一方で敷地の半分近くを占める林の木々は、2年の歳月を全く感じさせない。(ひょっとしたら下草の丈は少し高くなっているかもしれないが)家の外壁もほとんど変化を感じさせない。家の中も丁寧に大切に使いこなされていることを窺い知ることができる。
 家は、周りの木々と同じようにゆっくりと確実に変化していっているんだと思う。

  

  

  

  

  

May/2013
 結婚式の披露宴で僕の知り合いとたまたま隣の席になり、我々のことを知ったという方から設計を依頼したいとメールが届いた。その後、その方が造成地の一番端っこの土地情報と、その土地に建つモデルプランが書かれたA4サイズの紙を持ってやって来た。その土地を買うか否かの返事を1週間後にしなければならないという話だった。程なくしてその土地を確認しに行った。あらゆる角度から何度となく眺めたが、その土地にどうしても好感を持つことが出来ず、その土地に設計するのは気が進まないと正直に申し上げた。

 それから暫くして転がり込んできた敷地は、前面道路から30度近い上り勾配の旗竿敷地。その竿の部分が約35m。旗の部分には、見事に紅葉する大木が2本と常緑の木が1本、その周りには手つかずの林。大阪城の城壁の石切場だった敷地は、御影石の塊その物。地盤に問題はない。其処に敷地の勾配に合わせた5つのレベルを持った木造2階建てを建てる。

 大きな木製の内開き玄関ドアを開けると、天窓から差す光とレベルの異るリビングから漏れてくる光が期待感を高める。玄関ホールの右手にロフトを持つ子供部屋。階段を数段上ってリビング、ダイニング、キッチン。ウインターガーデンのようなガラス屋根から林を望むリビング。見たい物だけが見えるように視線をカットした腰窓からは、大きな木が風にそよいでいるのが見える。リビングから階段を数段上って寝室へ。リビングとは異なる優しい光が差し込んでくる。北側に開けられた腰窓がちょうど地面の高さと同じ。大きな木々の根元が見える。穴蔵に居るような感じが自然と眠りを誘う。建物の一番高い所には、2つに分けられる大きな部屋がある。浴室からは、夕日が。そして、物干場という名のとっておきの部屋からは、遠く大阪の夜景と海が見える。部屋の片隅には、とっておきの飲み物が入っている冷蔵庫が。風呂上り、此処で飲むビールを飲むのは最高だ。

 大粒の汗をかきながらアプローチの階段を上ってきたHさんが、以前住んでいた集合住宅の階段よりも上りやすいし、段数も1段少ないと笑っていた。
 とんとんと階段を上るように色々なことが自然と好転していくように見えるが、それは単に運が良いだけではないんだな、こういうモノのとらえ方が運を呼び寄せているんだなと実感する。