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Feb./2011
 どうしてこの部分だけ残したのか今となっては良く覚えていない。1999年に築30年近い集合住宅の改装に取りかかり、自分たちで出来る限り施工する事に挑戦した。タイルを貼り、壁を塗装し、自分たちの価値観に合った材料と納まりで仕上げた。ユニットバスが比較的新しかったからか、それとも三角のタンクが付いたトイレの妙にレトロな雰囲気が気に入っていたのか、それとも水廻りは、工事費が高いという既成概念が払拭しきれていなかったのか・・・何れにしてもわずか7.5平米の部分に全く手を付けなかった。

 あれから12年。給湯器の調子が悪いのか浴びているシャワーが突然水に変わることがあり、旅先のホテルで温かいシャワーを浴びながら漸く改装する事を決断した。12年越しのわずか7.5平米の改装。当たり前のことだが浴室と洗面所とトイレと洗濯機置場は、この7.5平米の中に納めなければならない。浴槽は、1.5m以上は欲しいし、レインシャワーも欲しい。洗面所は、シンク以外のスペースも広く欲しいし、タオルウォーマーも欲しい。洗濯機置き場には、収納も欲しいし、洗濯機が日常見えるのも避けたい。

 白い琺瑯引きの浴槽に浸かると正面にハンドシャワーと直径30センチのレインシャワーとの切り替えがある洗い場。右側は、白いモザイクタイルが床から天井まで貼ってある。左側は、植栽が置けるスペースと亜麻色の細長いタイルが腰高まで貼ってある。後方は、木陰が映る窓。腰壁の反対側にボルドー色の床材に広めの白い陶器の洗面台。

 水廻りを改装することで生活が豊かになることは、わかっていたはずなのに工事期間中トイレやお風呂、洗面所、洗濯機も使用できないのは困るということでなかなか決断できなかった。というのは、都合の良い言い訳だと改めて感じる。もう少し早く改装しても良かった。

 

 

 

 

Dec./2010
改装前の姿を見ると気に入っていたはずの三角のタンクが付いたトイレも綺麗だと思っていたユニットバスもなんだか少し寂しく見える。